CD&RECORD impression


<チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」>RECORD
 エフゲニ・ムラビンスキー指揮
 レニングラード・フィルハーモニック・オーケストラ


 ロシアの郷愁漂う名盤中の名盤。
淡々と歌い上げる「悲愴」は華美になることなく、ロシアの大地を彷彿とさせる。弦の透明感はないが、それ故チャイコフスキーらしさが表われているといえる。終楽章は妙な演出もなく好感の持てるものの一つだ。
 「悲愴」には名盤も多い。カラヤン、バーンスタイン、ミンシュ、ザンデルリンク、インバルなど・・・。その中にあって一押しの名盤がこれである。
1970年頃に購入したもの。グラモフォンのジャケットは当時は美しいものが多かった。
<チャイコフスキー:交響曲第5番>RECORD
 エフゲニ・ムラビンスキー指揮
 レニングラード・フィルハーモニック・オーケストラ


 「悲愴」同様、淡々としたチャイコフスキー。
第2楽章はポップス(ポピュラー)にアレンジされてヒットした。
 管楽器(クラリネット・ホルン)の美しさを重厚な弦がサポートする。絶妙なバランスでしっとりとチャイコフスキーを歌い上げている。ムラビンスキーの会心の作といえる名盤である。
<チャイコフスキー:交響曲第4番>RECORD
 エフゲニ・ムラビンスキー指揮
 レニングラード・フィルハーモニック・オーケストラ


 重厚な弦と輪郭のはっきりとした金管のバランスは素晴らしい。
チャイコフスキー後期三大交響曲の中でも金管楽器が比較的派手に使用されている。レニングラードフィルは管と弦が重厚で派手さはない。弦の透明なパリ管やウイーンフィルの演奏と比較すると大変面白い。
 正統派チャイコフスキーといえるムラビンスキー・レニングラードフィルはお勧めです。
<J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ>RECORD
 Vn.ヘンリク・シェリング

 非常に丁寧な演奏で一音一音がハッキリしている。
ヴァイオリン練習のお手本ともいえる名演奏。ある意味機械的な感じもしないではない。
 ハイフェッツのような大胆さはないが、繊細な音色である。多少ネットリとした感じもあるが、完成度は非常に高い。
<ドヴォルザーク:弦楽四重奏「アメリカ」>CD
 スメタナ弦楽四重奏団

 名演中の名演。私はオーディオシステムのチェックに使用している。
定位のチェックはもちろん、中高音域の繊細さや拡がりもこのCDで確認している。
各パートが密集した隊形で演奏するので各楽器の位置のチェックによい。
 スメタナらしく息の合った名演奏。バランスの良さでは右に出るものはない。

 チャイコフスキーの弦楽四重奏も名演である。
第2楽章は有名な「アンダンテ・カンタービレ」。
<ベルリオーズ:幻想交響曲>CD
 シャルル・ミンシュ指揮
 パリ管弦楽団


 古い録音だがバランス良くまとまっていて音に厚みがある。ミンシュの統率力の冴えを感じる一曲。パリ管の弦の美しさ、ハープの繊細な強さなど傑出している。幻想交響曲のまさにスタンダードといえる仕上がりである。レコードを持っているがCDでも十二分にその演奏を楽しむことが出来る。
<メンデルスゾーン・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲>CD
 Vn.ヤシャ・ハイフェッツ
 シャルル・ミンシュ指揮:ボストン交響楽団(メンデルスゾーン)
 フリッツ・ライナー指揮:シカゴ交響楽団(チャイコフスキー)


 数あるハイフェッツの演奏でまさに名演というにふさわしい。
また数多のこの2大協奏曲の中でも傑出している。
録音は古いが内容の良さで古さを感じさせない。ミンシュ、ライナーと両オケのバックもハイフェッツの名演を支えていて、好感が持てる。
 
<アダージョ・カラヤン>CD
 H・V・カラヤン指揮

 新旧の録音が入り乱れた傑作。
一家に一枚・・・。

 アンプチェックに必ず使用するCD。特にマーラーの「アダージェット」にはコントラバスの低音域が入っており、アンプの低域のチェックに最適。このコントラバスの音が綺麗に出るアンプが好きです。また弦の響き・艶やかさのチェックにも使用しています。
<スラヴォニック>CD
 諏訪内 晶子

 久々にヴァイオリンの音を聴いたような気がする。鋭い感性というより彼女の知性を感じる。ガラコンサートのチャイコフスキーの初々しさから比べると感無量。ピアニッシモからフォルテッシモまで縦横無尽の演奏。心の内側に迫る音像。特にダブル(重音)のバランスは絶妙といえる。すごいとしかいいようがない名演奏だ。
<チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番>CD
 ゲンナジ・ロジェストベンスキー指揮
 ウィーン交響楽団
 ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ)


 数少ない2番のコンチェルトの中で屈指の名演。特に緩徐楽章のソロヴァイオリン・チェロ・ピアノのトリプルはかなり聴かせてくれる。全体的にオーケストラとソロピアノのバランスは絶妙である。
<ブルッフ:スコットランド幻想曲・ヴァイオリン協奏曲第2番>CD
 ヘスス・ロペス=コボス指揮
 ニューフィルハーモニア管弦楽団
 イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)


 ブルッフのヴァイオリン協奏曲の中で第1番とスコットランド(第3番という説も・・・)に隠れて2番を聴く機会は少ない。その中でこのパールマンの演奏は素晴らしい。第2番は性格的にスコットランドに似ているがブルッフの情念ともいえる曲想をパールマンは見事に引き出している。
<パガニーニ:カプリース作品1(全24曲)>CD
 五嶋 みどり

 超絶技巧の最たるパガニーニのカプリース。グァルネリ・デル・ジェスの厚みのある音が洪水のように襲って来る。この難曲(演奏するだけでも大変)を見事に表現するMIDORIはさすがである。特にG線の音圧はとてつもなく拡がる。
 MIDORIのグァルネリは1735年製の「X・デイヴィット」。名手パガニーニもかつてグァルネリを愛用していた(パガニーニのカノン砲)。このカプリースをグァルネリで聴く・・・大変贅沢なCDである。
<Passioni>CD
 フィリッパ・ジョルダーノ

 何とも形容のしがたい摩訶不思議な歌声。クラシックオペラ等の名曲の数々をこれ程まで個性豊かに歌い上げた人を知らない。素晴らしいを通り越して・・・スゴイ!
 
<J.S.BACH Violin Concertos>CD
 諏訪内 晶子

 上品で繊細なバッハだ。チェンバロを押さえた気品のある音色はアンサンブルの美しさを引き出すようだ。銘器「ドルフィン」(かつてハイフェッツが愛用していた)の音も健在だ。特に「2つのヴァイオリンのための協奏曲」では3楽章のカデンツァが秀逸で、どんどん音の渦に引き込まれてしまう。
 透明感あふれる素晴らしいCDである。
<Crystal>CD
 Hayley Westenra

 まさしく心洗われるピュアな歌声。その瑞々しさに、いつ聴いてもどこで聴いても感動を覚える。透明で繊細な歌声は疲れた心を癒してくれるに違いない。